掛川市議会 > 2019-09-19 >
令和 元年第 4回定例会( 9月)−09月19日-04号

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  1. 掛川市議会 2019-09-19
    令和 元年第 4回定例会( 9月)−09月19日-04号


    取得元: 掛川市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    令和 元年第 4回定例会( 9月)−09月19日-04号令和 元年第 4回定例会( 9月)              令和元年第4回(9月)           掛川市議会定例会会議録(第4号) 〇議事日程      令和元年9月19日(木) 午前9時00分 開議  日程第1      一般質問            ・ 7番    藤原正光君  日程第2    認 第  1号  平成30年度掛川一般会計歳入歳出決算の認定について    認 第  2号  平成30年度掛川国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  3号  平成30年度掛川後期高齢者医療保険特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  4号  平成30年度掛川介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  5号  平成30年度掛川公共用地取得特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  6号  平成30年度掛川周辺施設管理特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  7号  平成30年度大坂・土方工業用地整備事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  8号  平成30年度掛川簡易水道特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第  9号  平成30年度掛川公共下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について
       認 第 10号  平成30年度掛川農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第 11号  平成30年度掛川浄化槽市町村設置推進事業特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第 12号  平成30年度上西郷財産特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第 13号  平成30年度桜木財産区特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第 14号  平成30年度東山財産区特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第 15号  平成30年度佐束財産区特別会計歳入歳出決算の認定について    認 第 16号  平成30年度掛川水道事業会計決算の認定について  日程第3    議案第 80号  令和元年度掛川一般会計補正予算(第2号)について    議案第 81号  令和元年度掛川国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について    議案第 82号  令和元年度掛川後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第1号)について    議案第 83号  令和元年度掛川介護保険特別会計補正予算(第2号)について    議案第 84号  令和元年度掛川公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)について    議案第 85号  会計年度任用職員制度の導入に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について    議案第 86号  掛川市会計年度任用職員の給与等に関する条例の制定について    議案第 87号  地方公務員法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について    議案第 88号  掛川市印鑑条例の一部改正について    議案第 89号  掛川市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について    議案第 90号  掛川市立幼稚園保育料等徴収条例等の一部改正について    議案第 91号  掛川市手数料条例の一部改正について    議案第 92号  掛川市消防団条例の一部改正について    議案第 93号  平成30年度掛川水道事業会計剰余金の処分について 〇本日の会議に付した事件 ………………………………… 議事日程に掲げた事件に同じ 〇出席議員 ……………………………………………………………… 議員出席表のとおり 〇欠席議員 ……………………………………………………………… 議員出席表のとおり 〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者 ………… 出席表のとおり 〇職務のため議場に出席した事務局職員 ………………………………… 出席表のとおり                    議 事                  午前8時59分 開議 ○議長(大石勇君) ただいまの出席議員は19名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(大石勇君) 日程第 1、一般質問を行います。  昨日も申し上げましたが、一般質問は一問一答方式の場合は回数制限なく再質問できることとし、質問時間は 1人30分以内とします。  一問一答方式の場合は、第 1項目の質問については、議員及び答弁者はいずれも登壇することとし、再質問以降については、いずれも自席にて起立の上、必ず質問項目を述べてから質問するようお願いします。  また、市長及び教育長は、議員からの質問に対し、質問の趣旨を確認したり、対案の提示を求める等で反問する場合には、議長の許可を得てから発言するようお願いすることとし、答弁については重複することのないよう簡潔にお願いします。                7番 藤原正光君の一般質問 ○議長(大石勇君) それでは、 7番、藤原正光君の発言を許します。御登壇ください。                〔7番 藤原正光君 登壇〕 ◆7番(藤原正光君) 皆さん、おはようございます。   7番、創世会、藤原正光です。  傍聴に来ていただいた皆様、本日はお忙しい中、議場までお越しくださいまして、まことにありがとうございます。 3日目の一般質問、唯一の質問者でしんがりを務めます。  けさも、議場に入るということで三熊野神社に挨拶に行ってきました。質問前にはさまざまな反響をいただきまして、改めてこの件について地域の関心が高いということを認識しました。当局との乖離を少しでも埋められるように努めていきたいと思います。  それでは、通告に従いまして、大項目 1点、小項目12点を一問一答方式で質問をさせていただきます。  大項目の 1、国の重要無形文化財指定に向けてで、市内の数ある文化財の中から選択無形文化財に指定された三熊野神社大祭祭礼行事の関連について質問をさせていただきます。  先週末に、遠州横須賀秋の御祭礼ちいねりが行われました。中学生以下の子供たちだけで祢里を引く伝統行事で、準備、太鼓の指導から当日の祢里の運行、片づけに至るまでも取り仕切ります。このような形式での祭典運営は、全国を見渡しても類を見ない珍しいものです。祭りの日程を知らせるポスターは 1枚 1枚全て手書きで、 1枚たりとも同じものがなく、味が出ています。当日は、春に行われる大祭の祢里に比べてやや小型の祢里を引き回します。  このちいねりは、社会科の中学生の公民、伝統文化の今日の生活のところで、練習風景の写真を添えて紹介をしています。この地域の子供たちは、祢里を通じて自分たちの地域に誇りを持っております。  近年は、各地の子供会の活動の希薄化や少子化といった事情で、神社の祭事で子供がかかわる行事の存続が難しくなっています。そこで、自治会が直接子供を集める動きが目立つようになってきました。神社の巫女舞や子供みこしの募集を回覧板で行い、反響がよく、地区の別行事の参加者が増加するということにもつなげているところもあるそうです。地域行事へ参加するということは、社会を学ぶ有効な機会だと考えます。有事の際にも避難所運営や情報収集など、未来の担い手につながっていく子供たちの活躍が期待できると思います。  また、祭りが取り持つ縁は地方を元気づけます。福岡市の夏を彩る博多祇園山笠では、山笠の男衆を清める勢い水に静岡市の沢水も使うそうです。もともと縁は深く、山笠の起源をつくったとされる鎌倉時代の禅僧の生家が静岡市内で、近くの沢の水をくんで届けています。  例年70万人をあつめる 4月の静岡まつり、2015年の家康公没後 400年祭を盛り上げる企画で山笠が登場しました。徳川家と関係の深い祭りが招聘され、横須賀の祢里とゆかりのある埼玉県川越市の川越祭りの山車も参加しています。同じ年、神田神社鎮座 400年記念の神田祭に、 7月、横須賀の祢里が16年ぶり 3回目となる江戸へ里帰りも果たしました。 2台の祢里に引き手が 300人、総勢 1,000人が江戸へ駆けつけました。  少子化や高齢化は暗い影を落とします。祭りを案じる人は少なくありません。しかし、祭りには日本の生きる力が詰まっています。祈り、感謝、願いといった日本人の生きるための思いが全て集約されています。だからこそ、代々受け継がれてきた祭りを大切に守り、次世代へと伝えていかなければなりません。人口減の取り組みで、祭り文化を守る視点があってしかるべきだと思います。  さて、本市にも、長い歴史の中で培われてきた伝統的な祭礼行事、産業、地域振興のための取り組みなどが数多く残っております。しかし、後継者の不足・不在によって、放っておくと消滅しかねない価値ある文化が存在します。祭りの承継にあっては、山車の保存、太鼓や踊りの練習、衣装の用意、必要な経費負担など、地域の理解と協力なくしては不可能であります。  残念ながら、文化・芸術に関する市民アンケート結果では、多くの市民は祭りを初めとする地域の郷土芸能歴史的文化財が保存・伝承・活用されていると感じてはおりますが、関心のある文化・芸術分野として郷土芸能を選択した市民は全体の23.7%で、祭りなどへの関心の低さがうかがわれます。単なる趣味嗜好の類としてではなく、知る、学ぶ環境を整え、継承する人たちをふやし、市民の地域への誇りと郷土愛の醸成がさらに必要だと考えます。  そのような中、本年の 3月28日、三熊野神社大祭祢里行事が、記録作成などの措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されました。  横須賀の祢里は、標山として出し人形のところに神様をお迎えする移動神座と考えます。この移動神座の出し人形の部分へ神を降臨させ、引き手は神様が通る、頭が高いぞと下に下にとかけ声をかけ、なおかつ独特の足踏みをし、反閇を行い道路の邪気をはらい、悪気を避けて神の通る道を清め、社にお連れする、そういう形態であります。このように、付祭りの祢里の神事の一端を担わせており、神事と付祭りが一体になった祭りだということで高い評価を受けております。  この引き方は、民俗学的には大変重要な意味を持ってくるそうです。また、その付祭り文化が、最近の調査により、江戸天下祭祭り様式をかなり忠実に伝承しているということが判明しまして、特に祢里は天下祭のシンボルとして山王、神田祭で引き出され、江戸城門をくぐって場内に入り、将軍の上覧を得ていた江戸時代中期江戸型山車であり、生きた化石とも呼ばれています。  審議会に答申された資料の特徴によりますと、江戸時代より横須賀藩の城下町に伝承されてきた山車行事の一つである。豪華絢爛な山、鉾、屋台などの巡行する行事では、静岡県でも西部の旧遠江国を中心に数多く伝承されている。中でも本件は、一本柱万度型という古い形の江戸型山車の巡行する行事であり、この種の山車が濃密に見られる旧横須賀藩領山車行事の典型例である。また、年齢階梯な組織が維持され、役回りや千秋楽などといった地域的特色の豊かな行事も見られるなど、我が国の山・鉾・屋台行事の展開、特にこれまで指定のない静岡県の山車行事の様相や変遷を知る上で注目されると期待をされております。  ですが、今後の伝承の中で、担い手不足は深刻です。近年の町の役職、青年、練係の参加したデータを見てみますと、両方合わせて全町で 560名が参加しています。しかし、そのうち町外の方、すなわち助っ人と呼ぶ方がここ 2年、 280名も手伝っていただいております。また、50%以上の助っ人が参加されているという町が13町中 8町あります。86%が助っ人という町もあり、非常に多くの方の力をかりて横須賀の祭りが現在、成り立っているというのが現状です。  大変なのは、若い世代になればなるほど確実に助っ人率が高くなり、人口減少というものがこの祭りにも出てきています。また、さらにちいねりの助っ人率が90%以上という町もあり、このちいねりの状況は 4月の大祭にも影響が出てきます。  盛岡八幡宮御祭礼では、文化文政期、南部利敬が江戸の祭り文化を導入しました。横須賀と同じような祢里が遠く離れた盛岡八幡宮でも出されています。けれども、この祭りは今、跡形もなく、一本柱万度型が残っておりません。これが現状なんです。  埼玉県川越市の川越まつりは、ユネスコ無形文化遺産登録をされており、江戸の祭り文化を残してきています。横須賀は川越よりも一世代前の江戸の祭り文化を残してきており、国の重要無形民俗文化財という権威づけをして、子や子孫に自信を持ってこの文化を残していくことを託すしかありません。時代の変遷により絶える文化、守らなければ消えてしまうのが文化です。早晩、横須賀も祭りができなくなる時代が来るのかもしれません。そんな祭りを今後、旧横須賀藩の皆様によって残してもらう必要があるのではないか、今、こう考えて以下の質問をさせていただきます。   1点目、国の重要無形民俗文化財指定に向けて、市長が先頭に立って旗振り役を務めていくことが重要と考えますが、その意気込みを伺います。   2点目、これまで、ずさんな対応からか、文化庁より体制を整える指導をいただいているというふうに思いますが、今後、本格的な調査が始まるに当たって、その指導にどのように応えていくのか、社会教育課文化財係体制づくりについて伺います。   3点目、多くの文化財部局は、専門性の異なる多種多様の文化財を一手に担っていることも多いと聞きます。文化財は、専門的な人材の継続的な配置や資質の向上が必要と考えます。本市は民俗学の学芸員を採用しておらず、これを機に長期的なサポートとして民俗学の学芸員をふやし、調査を充実させるおつもりはないか伺います。   4点目、文化財保護法及び地方教育行政の組織運営に関する法律の一部を改正する法律が平成31年 4月 1日から施行されました。この改正は、地域における文化財の計画的な保存・活用の促進や地方文化財保護行政の推進力の強化を図るものです。そこで、本市は教育委員会が所管する文化財保護の事務を、今後、市長部局へ委任または補助執行する可能性について、市長の見解を伺います。   5点目、伝統芸能を後世に継承するために、地元高校生が先人たちの営みによって培われてきた歴史的景観、伝統的な祭礼、地場産業、生活習慣、道徳規範などを含めた調査を手伝い、人間性の継承につなげてはいかがか伺います。   6点目、選択無形民俗文化財に選ばれ、文化庁指導のもと全国組織山・鉾・屋台保存連合会の準会員として入会を打診されていると聞いておりますが、その対応と支援について伺います。   7点目、現在、大須賀歴史民俗資料館に 4台の祢里が展示されています。また、ばらして格納してある祢里もあります。資料館の中には、一番古いもので1850年、嘉永 3年の祢里があります。今後の調査でも使われていくと思いますが、この祢里の今後の扱いについてどのように考えているか所見を伺います。   8点目、地域の教育力を生かした伝承・継承、郷土学習、修理の検討、議論の場、価値ある面や太鼓の保存保管の場として、地域が祭礼行事を守っていく複合的な中核場所が必要と考えるがいかがか伺います。   9点目、掛川市景観形成重点地区横須賀街道において、歴史的な町並みに調和した空間の整備を図るための無電柱化、道路舗装の美装化及び道路構造物改修事業の進捗状況と今後の計画を伺います。  10点目、次世代へ連綿と続く未来の世代が、文化財の魅力や価値を同じように享受し、活用できるよう、地域総出で指定無指定の文化財を守っていこうというマスタープラン、文化財保存活用地域計画の策定について、本市の取り組みを伺います。  11点目、選択無形民俗文化財の価値をどのように活用していくのか伺います。  12点目、市内には、各地域の伝統祭礼行事がたくさんあります。そのような中で、市内全域に三熊野神社大祭祭礼行事を国の重要無形民俗文化財指定を目指していく機運を醸成させていくということが本市にとって大事であると考え、今後の取り組みを伺います。  以上、質問とさせていただきます。 ○議長(大石勇君) 答弁願います。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 藤原議員の御質問にお答えをいたします。  私からは、小項目の (1)、 (4)についてお答えし、その他については、担当部長から答弁をいたします。  まず、 (1)の国の重要無形民俗文化財指定に向けての意気込みについてでありますが、三熊野神社大祭祢里行事は、一本柱万度型と呼ばれる江戸時代の古い形の屋台が残されており、全国的にも注目されているお祭りで、大変貴重なものと認識をしております。  本年 3月には、地域の方々が中心となって調査や研究、周知活動などを実施した結果、山・鉾・屋台などの山車行事祭礼行事として、静岡県内では初めての選択無形民俗文化財となりました。これを受けて、国指定に向けての大きな前進であります。  今後は、国からの補助金助成を受けながら、令和 2年度から 3年かけて学術的な調査を進め、三熊野神社大祭祢里行事の文化財的な価値を明らかにし、国の指定に向けて全力で取り組んでまいります。  次に、文化財保護事務市長部局への委任についてでありますが、これまで、地方公共団体における文化財保護に関する事務は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律により、教育委員会が管理・執行することとなっていましたが、平成31年、本年 4月 1日に改正法が施行され、条例により地方公共団体の長が管理・執行できるということになりました。  文化財については、これまで保護という側面が大変強く出ておりましたが、今後は景観、まちづくりや観光行政など他の行政分野も視野に入れた総合的、一体的な取り組みが必要であるというふうに考えております。その方策を検討する中で、市長部局への移管についても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。榛葉教育部長。               〔教育部長 榛葉貴昭君 登壇〕 ◎教育部長榛葉貴昭君) 私からは、 (2)、 (3)と (5)から (8)と(10)から(12)について答弁させていただきます。  まず、 (2)の社会教育課文化財係体制づくりについてですが、今回の三熊野神社大祭の調査は、民俗学や音楽を専門とする大学教授や研究者など学識経験者からなる調査委員会を組織して、極めて専門的な調査を行います。担当係は、調査委員と地元との橋渡しとして、調査の下準備やデータの取りまとめ等の事務を担う体制を考えております。  職員の配置につきましては、この事業にのみ職員を配置するということは難しい状況ですが、滞りなく国の重要無形民俗文化財指定を目指すために、主要事業と位置づけ、課を中心に組織を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。  次に、 (3)の民俗学の学芸員の増員につきましては、現在、掛川市には民俗学専門の学芸員はおりません。社会教育課文化財係では、学芸員が美術品や工芸品、古文書などの書跡や典籍、有形無形民俗文化財、史跡や天然記念物など多くの分野の文化財の事務に携わっております。そのため、文化財係の職員は、さまざまな研修会や勉強会に出席し、専門外でも知見を広め、資質向上に取り組んでいるところです。  文化財には大変多くの分野があり、それぞれの分野に対して専門職員を配置するということはなかなか難しい状況です。そのため、民俗、建築、美術などの分野におきましては、文化財保護審議会などの専門的知識のある外部の学識経験者から御指導をいただくことで対応していきたいと考えております。  次に、 (5)の若い世代への伝承継承につきましては、地元高校生や中学生などに調査をお願いいただくことで、祭りに対する理解と愛着が一層深まり、後継者育成のきっかけになると思います。そのため、地元高校生などに調査にかかわっていただく体制を検討したいと考えております。  さらに、若い世代への伝承・継承の一環として、将来的には祢里行事小学生向けにわかりやすい資料やパンフレットの作成などを検討し、こうした取り組みを通してふるさとの文化に誇りと愛着を持つ子供を育成し、後継者の育成に寄与していきたいと考えております。  次に、 (6)の全国組織の入会に関する対応と支援についてですが、全国には、指定文化財の所有者や保存団体が、お互いの情報交換や国等への陳情活動のための組織として連絡協議会等が設立されておりますが、こうした組織は任意の組織であり、強制的なものではなく、文化庁の指導によるものでもありません。  今回のように選択を受けたり文化財として指定されることによって、全国組織連合会等に勧誘されることがあります。こうした会への加入は、保護思想の普及啓発のための調査・研究や関係省庁への陳情活動などとともに、情報交換の場としても大変有益だと考えます。  しかし、連絡協議会等へは所有者である保存会が加入するものでありまして、加入には会費が必要となります。そこで、市といたしましては、会費の負担ではなく、保存活動全体への支援を検討してまいりたいと考えております。
     次に、 (7)の大須賀歴史民俗資料館にある祢里の今後の扱いにつきましては、現在、横須賀倶楽部の皆様の協力を得て、大須賀歴史民俗資料館に歴代の祢里を展示しております。これによりまして、祢里の形が時代によって変わっていることが判るとともに、今の祢里との比較や学習を通して、お祭りへの理解をより一層深めることができるものと考えます。  今後は、祢里の展示を継続して行い、地域の方々との協働により、祢里の変遷を記した解説板やパネル等を設置するなど展示内容を工夫して情報発信などのPRに努めて、来館者の増加に取り組んでまいりたいと思います。  次に、 (8)の地域が祭礼行事を守っていく複合的な中核場所の必要性につきましては、当面は新たな施設を建設する計画は今のところありません。  先ほどの御質問にもあったように、大須賀歴史民俗資料館では、横須賀倶楽部の皆様との協働で祢里の展示を行っております。横須賀地区の街なかからは少し離れた立地条件ではありますが、さらに充実した展示内容としていくことで、大須賀歴史民俗資料館がその役割を担っていけるのではないかと考えております。  次に、(10)の文化財保存活用地域計画の策定についての市の取り組みにつきましては、まず、文化財保存活用地域計画とは、掛川市における文化財の保存及び活用に関する総合的な計画であり、文化財の保存及び活用に関する基本的な方針、文化財の保存活用の措置の内容、調査に関する事項等を定めるものです。  文化財行政の役割が保護・保全から活用に変わってきたことを受け、掛川市でも文化財保存活用地域計画が策定できるようになりました。今年度末には、静岡県で文化財保存活用大綱が示される予定ですので、これを踏まえて来年度には協議会を設置し、地域計画を策定してまいりたいと考えております。  次に、(11)の選択無形民俗文化財の価値の活用につきましては、まず、多くの市民の方々に周知し、関心を持っていただくために、今回の調査研究の成果を広く公開し、誰にでもわかりやすく紹介することを検討してまいります。  また、観光や文化振興、あるいは地域振興などを所管している他の部局とも連携して、行事当日の誘客だけでなく、インターネット等を活用して国内はもとより海外にも発信するなど、あらゆる場面で広報、PR活動をしていきたいと考えております。  さらには、市民に対しても、郷土を愛する心を育む一助とするため、地域の歴史を学ぶ材料として提供する方法も検討してまいりたいと思います。  次に、(12)の国の重要無形民俗文化財指定に向けて、市内全域に機運を醸成していく今後の取り組みにつきましては、三熊野神社祢里行事は、掛川市が誇るべき貴重な民俗文化財と考えております。そのため、掛川市といたしましても、市のホームページや広報など公共の掲示板等で、国指定に向けた横須賀地区の皆様の取り組みの様子をPRしていきます。また、横須賀高校郷土芸能部や三社祭礼囃子保存会の皆様の実演をSNSで発信することなど、広く市民に紹介し、祢里行事の価値を理解していただき、市民みんなで国指定に向けた機運を高めていきたいと考えております。  私からは以上です。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。良知都市建設部長。              〔都市建設部長 良知孝悦君 登壇〕 ◎都市建設部長(良知孝悦君) 私からは、 (9)の横須賀街道の電線地中化等について答弁申し上げます。  歴史的風致維持向上計画の中で、横須賀地区の一部を横須賀城下地区として重点区域とし、電線地中化及び美装化事業を位置づけております。この事業の推進と三熊野神社大祭祢里行事重要無形民俗文化財の指定が相乗効果を生み、近隣にはない良好な歴史的風致の形成に加え、横須賀地区の魅力向上につながるものと考えています。  このため、今後は整備エリア、あるいは整備手法について関係者の皆様と意見交換をしつつ、検討を進めてまいります。  以上です。 ○議長(大石勇君) 第 1項目について再質問ありますか。小項目の番号を述べてから発言するようお願いします。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (1)に再質問をさせていただきます。  今回選択されたのは、もう異例の早さだったということで、市長も多分びっくりされていると思いますけれども、ちょっと失礼かもしれませんが、安心して何もしなくても今後、指定されていくんではないかと、重文に指定されていくんではないかとあぐらをかいているようにも見えます。この意気込みを態度にあらわすということが、僕は非常に大事だなというふうに考えておりますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大石勇君) 市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) この三熊野神社の大祭については、京都遷都 1,200年祭、京都城、この横須賀でも祢里が 2台、物すごいほかの地域のすばらしい祢里の中で引き回して、京都市民が一番感激をしたと。そのときに、私も一緒に京都で祢里の中に参加しておりまして、そういうすばらしいものだという認識を改めて、それから神田祭りにも 3回だか 2回かちょっと忘れましたけれども、毎回参加しております。そういう意味では、この横須賀の祢里のすばらしさというのは誰よりも知っているつもりでありますので、これが文化財に指定されるということについては、誰よりも強く望んでいるというふうに思いますので、安心して手をこまねいているようなことはないと、みんなで力を合わせて。  ただ、このいろんな文化財の指定が少し時間がかかる、きのうから出ているスピード感から考えますと、綿密な調査をして決定をしていくという経過を文化財の指定は全てとっておりますので、そういう中で確実に、確実に 3年後には指定がされるよう最善の努力をしていきたいと、こう思っております。あぐらをかいているわけでもありませんし、全く横須賀の皆さんのお気持ちと私の気持ちは同じだというふうに思っておりますので、頑張ってまいりたいと思います。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) これまで指定を受けてきたほかの市の聞き取り調査をさせてもらったりしているんですけれども、比べてはいけないというふうに思いますけれども、やっぱり市の取り組み方がもう全然違うというふうに感じます。もう本当にほかの市は市全体で取り組んでいるような感じがします。相当の人的なバックアップ、専門的につけるということはないというようなさっき回答でしたけれども、人的バックアップも相当されていますし、掛川市にそれを望んでもできないというのはわかるんですけれども、やっぱり市長とか教育長の対応も違うというふうに思います。  県や国とか、調査の先生方にも、市長も、教育長もやっぱり対応してもらいたいと思います。教育委員会は、市長が前に出るということはパフォーマンスの一つだなんていうことを言っていますけれども、でも、やっぱり私は市長が先頭に立ってやるということが、この掛川市にとってこの文化財を指定していくんだという気持ちがやっぱりあらわれてくるというような形を見せなきゃいけないというふうに思いますけれども、いかがですか。 ○議長(大石勇君) 市長。 ◎市長(松井三郎君) 教育委員会から、私の日程調整をして出るようにといえば、いつ何どきどういう状況でも、私は文化庁の人と意見交換し、お願いもしている。多分、そういうことがちょっと少なかったような気がします。そういう意味で、顔を出していないということで。  ただ、一昨年には何回か文化庁に出向いていろいろ話をしております。そういう意味で、少し足の運びが鈍くなったのかなということで今、御指摘があったのかもしれません。  文化庁の皆さん、あるいは県からの関係者が来たときには、教育長ともども出向いて、しっかり歓迎と同時にお願いをしていこうと、改めてそういうふうに思っております。  ほかのところと比較をされたということでありますけれども、この三熊野神社のこの一本柱万度型のそういう歴史的な事実を明確に解明していったのも、郷土の皆さんが研究をされてこういう結果にたどり着いたということで、市民の皆さんがもう物すごく力があって、どちらかというと行政よりももっとしっかりしていると、そういうことがあって、多少行政が後ろからついていくという感じにとられたのかもしれません。そういうことのないように、教育委員会と一緒になって努力をしていきたいと思っています。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (1)番の再質問をします。  きのう、横須賀高校の件で、県のほうに、月 2回教育委員会のほうに行っているよというようなお話があったんですけれども、ぜひそのときに文化財課のほうにも寄って、少し顔を出していただけるとありがたいなというふうに思います。   (2)番のほうに移ります。 ○議長(大石勇君) お進みください。 ◆7番(藤原正光君) 文化庁から体制のほうを心配されたというのも、やっぱりこれまでの対応の仕方に問題があったのかなというふうに思います。今、横須賀城とか高天神城、そして和田岡の古墳とか 3つの国の史跡を進めて、また松ヶ岡があって、そして日本遺産の 3回目のチャレンジがあって、これでまた今回、思ってもみない速さでこの選択を受けたということで調査が重なって、これから始まっていくということになると、取り扱いが多過ぎて対応し切れなくなっているのではないかなというふうに思いますけれども、どのように感じますでしょうか。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 確かに議員の御指摘のとおり、今、急にここにきて文化財事務がかなりふえてきて、職員のほうに負担がかかっているという状況はあります。  ただ、うちのところにいる学芸員は、それぞれに経験も豊富で専門的な勉強もしてまいっておりますので、それらのことにできるだけ適切に対応しようとしてくれております。  職員の増員等については、やはりこれは私の部局では、係ではありませんが、市の行政全体の中のさまざまな事業の事務量等に応じて適切に職員を、組織機構の中で職員を配置していくものであろうと思いますので、もちろん職員は多い方がいいには、越したことはないんですけれども、そういう中で、今ある状況の中で職員、学芸員も優秀な職員ですので、その中で努力していきたいと考えております。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 私、この事業、本当に片手間でできるような事業ではないというふうに思っています。先生方も 1人ではないですし、大勢の先生方と対していかなければならなくて、事務的な処理だけではないという。決してマニュアルがあるわけではなくて、先生方のいろんな注文というのもあるというふうに思っています。これでもやっぱりできるということでよろしいですか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 学芸員をふやすということではありませんけれども、一般行政職の者も周囲にたくさんおりますので、そういった者との協力体制等を強化して、今はやっていけるのではないかと考えております。 ○議長(大石勇君) 藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (3)番に質問させていただきます。  初日の一般質問の答弁で、市長が、専門職の配置で前向きな答弁はなかったというふうに思っております。そのときに私も、私の答弁でも大体同じような答弁が来るんだろうなというふうには思ったんですけれども、そのときに市長が、一般職員の能力があって対応できる方を採用しているから別にということは言っていたんですけれども、劣っている、劣っていないというような話でなくて、普通、教育委員会ですと埋蔵文化財が中心になって、埋蔵文化財の担当者が民俗をやるということはよくあるということは聞いております。埋蔵文化財というのは、当時の生活というのを相手にするということで、祭りなどの民俗の相性もいいかなというふうに思っております。親和性が高いというんですか。  ただ、静岡県が今年度から文化財保護業務を教育委員会事務局から文化観光部に移管して、総合的な保存や活用というのに取り組んでいるということで、民俗学の学芸員をいなくしたというのを聞いたんですけれども、市も県もいないという状態をどう考えているんですか。 ○議長(大石勇君) 市長。 ◎市長(松井三郎君) 県についてはわかりませんけれども、現実に掛川市においてはそういう専門の学芸員がいないわけでありますので、それを補完するために審議会等の専門的な人の意見を聞きながらしっかりした対応をしていこうということであります。  たくさんの専門家を、もうこの掛川市行政の中に皆抱えて、全部この自己完結できるという状況は理想ですけれども、それは不可能です。今の掛川市の財政規模を考えて。ただ、逆に言うと、少しいろんなことをたくさんやって、将来の文化財保護をさらに広めていこうという気持ちがあっていろんな取り組みをしているんですけれども、そういう意味で、少したくさん仕事をやりだしたきらいはもちろんありますけれども、市の職員だけで対応できないものについては、市民の力、あるいは企業の力、それからそういう専門家のお力をかりながら対応していく。  ちょっと違う話になって、よろしいですか、ちょっとだけ。いろんな法律が、福祉行政もそうです、全部法律をつくって、どんどんそれが基礎自治体におりてきて、基礎自治体がどんどんいろんなことに対応していかなきゃいけないという状況が生まれてきております。いろんなところで申し上げているんですけれども、そういう意味では、やっぱり県と一緒に、一体的にやれるような、そういう体制が私は不可欠だと思っております。  県は、人をなくしてもそれほど議会で文句を言われるようなことはないでしょうけれども、ですからそこを、県の持っているいろんな専門的能力を、きのうもいろんなお話がありましたけれども、そことしっかり連携をして、県が指導的立場でいろいろ役割を果たしてもらうと。基礎自治体と都道府県というのは、地方であっても、県の役割は私はおのずからそういうところにあるというふうに思っておりますので、県の文化財係に行ったときにも、これからそういう話もさせてもらいたいというふうに思います。  理想は、どんどん職員を採用して充実させていくと、これは理想です。理想ですけれども、掛川市の財政規模等々を考えた場合にはなかなか対応し切れないということで、そういう意味では、先ほどもちょっと触れましたけれども、横須賀のいろんな研究会、まちの研究会の皆さんの協力もいただきながら、それから審議会の先生の意見も聞きながら、トータルで充実できるように努力をしていきたいと、こう思っております。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (3)番ですけれども、今、市長がおっしゃったとおり、国の指導をいただいて県と橋渡しをしてもらって、良好な関係を今、築いてくれるということで、ぜひお願いしたいなというふうに思います。   (4)番に移ります。 ○議長(大石勇君) お進みください。 ◆7番(藤原正光君) 文化財の活用は、観光も入ってということで、観光行政も絡んでいくということで、なかなか教育委員会だけでは難しいというふうに考えます。教育の視点というのみならず、地域振興、観光振興という視点ということで、むしろ同じ部局でやったほうが効果的で効率が十分にあるということで、総合的に連携していくよというような回答でよかったでしょうか。 ○議長(大石勇君) 市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 先ほど御答弁を申し上げたのは、これまでの文化財行政というのは、基本的にそれを保存、守っていきましょうよということでありましたけれども、法改正によって、それだけではなくてやっぱり活用しよう、あるいは観光政策の中の一環としても対応をすべきだといういろんな国のほうの制度が変わってきましたので、当然、今、教育委員会の社会教育課の文化財係が担っているこの範疇だけで完結するという話ではなくて、観光行政もそうですし、いろんな分野が入ってきて、これをどうあるべきか、どう振興していくか、これをどう守っていくかということが必要だと。  今までは、小さいところで我々等ずっとやってきたのを、少し大きなくくりでやれるように今、検討をこれから進めたい。そのときに、市のどこの文化振興にあるのが一番いいのか、どこにあるのがいいのか、そういう検討をしっかり進めていきたいと思っています。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 引き続き (4)番ですけれども、ただ、 1つ、私もどちらかといえば今までの保存から活用というほうへなっているということで、今のものをそう変えていったほうがいいかなとは思っているんですけれども、 1つ心配事で、やっぱり修理のときとかに、ブレーキの立場というのもあるのかなというふうに思います。現状変更かどうかといったときに、やめてくださいというようなことを言わなきゃいけないというときがくるのかもしれないんですけれども、そういうときに、例えば市長部局の観光行政が地域活性化のほうで進めていったときに、その現状変更等が少しおろそかになりかけたところで、教育委員会だと文化財保護の視点から現状変更、おかしいのではないですかというのが言えるようになるところを、言えなくなっちゃうことがあるのかなというのを少し心配しているので、その辺はどうですか。 ○議長(大石勇君) 市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) そういうことはないと思います。当然、法律に基づいた文化財保護係というのは存在するわけですので、それを解体しちゃって全部一緒くたにして係もつくらないということでは、少しそういう心配がありますけれども、教育委員会から移管しても、その係というのは当然残って、法律に基づいていろんなことをやるという係は残る。周りがいろんな文化振興の関係者がいて、いろいろ連携をとりながらやっていこうと。教育委員会のあそこで、本当に今も観光交流係とか市長部局文化振興係とも連携をとりながらやっていますけれども、それをより一つの大きなくくりの中でやっていこうと、そういう意味ですので、今の御心配はないと。もしそういうことであれば、一緒にしないほうがいいです。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) では、 (5)番に移ります。  やっぱり、私もかかわっていくということが非常に重要だというふうに思っております。皆さんの活動が結びついて、名実ともに文化財に対する誇りということを持っていければ、先ほど答弁にもあったように伝承、継承だけではなくて郷土にあふれた人間性の継承というのにもつながっていくかなというふうに思っています。これは質問ではありません。   (6)番に再質問させていただきます。よろしいですか。 ○議長(大石勇君) はい。 ◆7番(藤原正光君) 保存会が立ち上がっても、保存会の単独ではなかなか全国組織の活動というのは、対応というのがなかなかできないというふうに考えておりまして、やはり行政が間に入っていただくというのがベストかなというふうに思っております。  これも、加入費とかそういうことではなくて、保存活動全体に支援をしてくれるということではありますので、その辺は少し期待をしたいかなというふうに思います。これも結構です。   (7)番のほうに再質問をさせていただきます。 ○議長(大石勇君) お進みください。 ◆7番(藤原正光君) 今、資料館のほうの計らいで、ほかの展示品を移動してでも所狭しと今、並べてくれています。過去に近隣に売り払われた祢里というのもまだありまして、資料館にあるのよりも古いというのもまだあるというふうに聞いています。今後、そういった祢里も資料館のほうで引き取る気があるのかどうか、ちょっとお聞きします。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 先ほど申し上げましたとおり、今後のその資料館の活用の検討の中で、そういった新たな、さらに拡大した祢里の展示を考えていく場合には、そういった対応も考えられるかなと思いますので、そのときによって検討するということになると思います。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (7)番に再質問です。  選択無形民俗文化財になってから、近隣の地域から訪問者も資料館にふえている、訪問する方もふえているというのを聞いたんですけれども、今の状態は、とても見学をしていただくような状態ではなく、倉庫みたいになっちゃっているんですけれども、その辺についてどう思われますか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 確かに今、常にたくさんお客さんが見えて、それに対して対応しているというような状況ではないんですけれども、先ほども申し上げましたとおり、ここやはり歴史民俗資料館ということですので、ぜひこれをもっと充実させていけたらと思います。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 答弁でも、解説とかパネル展示というようなお話を答弁していただきました。せっかく見てもらうということで、興味を持ってもらうなら、やっぱり私も説明文というのが必要かなというふうに思っております。  観光振興計画の中にもありますけれども、デジタルサイネージという多言語であったりリアルタイムな情報提供、そういったものを進めてはどうですか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) そういったいろいろなPRの有効な方法、そういったものも検討していきたいと思います。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 今は音声も流れるデジタルサイネージとか、タッチパネル式でまた自分が興味があるところへ入っていけるというのもあるそうなので、ぜひそういったもので情報提供できればなというふうに私も思っております。  では、 (8)番のほうに移ります。 ○議長(大石勇君) お進みください。 ◆7番(藤原正光君) パンフレットと、副読本ではないですけれども、パンフレットをというように先ほど御答弁いただいて、私はすごいありがたいなと思ったんですが、私は学校教育だけではなかなか伝承・継承は難しいかなというふうに考えています。文化財の継承というのに欠かせないのが、やっぱり地域住民の存在というものは非常に大事かなというふうに思っております。地域の教育力というのを生かして、子供たちの具体的な活動としてやっぱりやっていく場というのを、後世に継承していく記録作成とか維持管理、そういったものを研修、稽古といったような全てできるような、やっぱりこの伝統文化に触れて郷土意識の高揚というのを図っていけるような、そんなやっぱり伝承館というのがやっぱり必要だというふうに考えていますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) おっしゃるとおり、文化財を後世に伝えていくためには、それなりのやっぱり体制が必要だと思います。そういった展示施設のようなハードのものについては、当然さまざまな角度から検討しなきゃいけないと思うんですが、まず必要なことは、今後、今あるお祭りを後世にまで伝承していけるような体制といいますか、まず地域の、今、議員もおっしゃいました地域の方たちの力といいますか、今はまだ保存会が完全に設立されているわけではありませんので、そういった保存会の体制、そういったものとも一緒に検討しながら、保存会の存続、持続、そういった中でどういったお祭りの保存、PR、活性化、地域の活性化につなげていける方法はどういうものかということは検討していきたいと思います。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (8)番に再質問します。  今、保存会というのは、私が言ったのは三社祭礼囃子の保存、既にできているほうの保存会のほうが、なかなかそういった子供たちを指導するような場所というのが充実していないというのもあって、そういったのも充実させる、一緒の、それを 1つの複合化させたような、そういったことが伝承館でどうだというような今、お話だったんです。私はそういうつもりで言ったんですけれども、例えばそういう伝承館みたいなものが、公民館の改修とかというと、少し公民館法とかいろいろ制約があってなかなか難しいのかなというふうに思うんですけれども、跡地利用とか空いている施設、そういったものを活用して、学校と連携できるような施設というのはどうでしょうか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長
    教育部長榛葉貴昭君) そうですね、そうした今後の活用、PRの方法、そういったことも学校教育との連携の中で考えていくということはできると思います。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君)  (9)番に再質問させていただきます。 ○議長(大石勇君) 進めてください。 ◆7番(藤原正光君) 横須賀街道は、狭い道の中を祢里が通っていくという一つの風景になる町並みは本当に大事だなというふうに思っています。それが今、祭りに見る歴史的風致ということで、それだけこれからその町並みは価値が高くなっていくというふうに思います。  これは、国土交通省のプログラムになりますけれども、今の答弁ですと、今までほとんど検討されていなかったのかなというように受けとめましたけれども、今回、この文化庁から受けた選択無形民俗文化財と、横須賀の伝統的な食、「さしすせそ」、そういったものを合わせて、とにかく早期に事業を行ってもらいたいというふうに思いますけれども、いかがですか。 ○議長(大石勇君) 良知都市建設部長。 ◎都市建設部長(良知孝悦君) 早期の事業化というお話でございます。  特に、議員からのお話がありました電線地中化、現在は無電柱化という言い方を一般的にはしていますが、電線地中化ですと電線管理者、あるいはそこにお住いの方々、もちろん道路管理者も含めてですけれども、さまざまな調整が必要となってまいります。  それから、余りお金の話をするのはあれなんですが、国土交通省の資料によりますと、いわゆるこれまで行ってきた電線共同溝の事業、おおむね 1キロ 3億 5,000万円とかというお話がございます。当然、だんだん電線地中化を進めるに当たってやっていく箇所が小規模になってきておりますので、いかにそのコストを下げるかということも国土交通省のほうで研究をしておりまして、今、その指針も出ております。そういったものを含めて、あるいは無電柱化のやり方、やり方も非常に大事だと思っています。  ただ、幾つかやり方はあるんですけれども、先般の千葉の台風の被害を見ますと、やはり電柱を残すのというのは怖いなというところもありますので、そういった無電柱化の目的自体が、防災と、それから安全快適、それから景観と、その 3つの柱がありますが、それぞれバランスよく検討するためにも、もう少しお時間かかろうかと思いますが、ただ、意見交換であるとか、電線管理者、関係者の意見交換というものは進めていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 向上計画の中の課題の一つにもあったんですけれども、架空電線とか屋台の引き回しの伝統的な祭りに支障を来すことがあるというようなことが書いてあったんですけれども、実際に、これは起こっているんです、事故が。ちょうど文化庁の調査官が来てくれていた日なんですけれども、電線に引っかかってしまって祢里が折れてしまったと。奇跡的に死者こそ出なかったんですけれども、これ本当に危険な状態だなというふうに。  いろんなそれぞれの町で工夫はしてくれています。いろんな電線のアプリというんですか、電線マップというのをつくったりとかというのもやって、アングルという、電線を避けるような鉄のアングルがあるんです、そういったもので工夫はしているんですけれども、実際にそんないつ死んでもおかしくないような事故も起こっているものですから、保存という意味も含めて、無事故というのも含めて 1日でも早いその無電柱化ですか、事業を進めていただきたいと思います。 ○議長(大石勇君) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(良知孝悦君) 恐らく、祢里のほうが電線よりも先にあったと思いますので、高さの関係を本来であれば道路をつくる際の建築限界というのもありますので、それに合わせて電線も入っているわけですけれども、どっちが古いかという話になりますと、やっぱり場合によっては祢里も古いケースもあろうかと思います。  そういったことも含めて、確かにいろいろな地域で電線を上げたりとかということを、風景を私も時折拝見しますので、今お話のあったような、例えば転倒であるとか、場合によってはその担当されている方が転落をしたりとかもろもろの危険もありますので、そういったことがあるということも心にとめて検討を進めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) では、(10)番に質問、再質問させていただきます。  無指定の文化財の調査というのはどのように行うのか、そしてまた、そこの価値をどうやってそれを把握していくのかというのを、その辺を伺います。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 来年、令和 2年から、令和 2年、令和 3年、令和 4年の 3年かけて調査をするようになるんですけれども、これは文化庁のほうとの打ち合わせ、協議といいますか、そういう中で 3年は必要だねということの話をいただいた上で始めるものなんですけれども、来年度は、まず祢里のその巡行の現状の調査ですとか、あるいはまず 5台分の祢里本体の形状の調査や装飾、あるいは彫刻ですとかその町の運営組織の調査ですとか、そういったことをやります。あるいは、神事、お祭りにかかわる神事がどういうものがあるか、それからおはやしの状況、それをおはやしを録音したり録画したりとか、そういった作業も始めます。  それから、山車の人形、その形態調査、構造、年代等の調査、それから祢里全体の今度図案化をします。製図を起こして、祢里を構造を調べる。それから、それを調査する先生方の委員会、あとそれに、お祭りに関連する文献の調査、過去の神事ですとか古い祢里の形状、それからそういったものもするということで、それを令和 3年 4年と、 5台、令和 2年は 5台、令和 3年も 5台、それから令和 4年に 3台分ということで、それぞれの調査を専門の先生方、それから地域の方々の御協力を得ながら進めていくという状況で、令和 4年度中に報告書が文化庁のほうに提出されるという計画でおります。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) すみません、私、今(10)番に再質問をさせていただいて、文化財の保存活用地域計画の件であったんですけれども、指定・無指定の文化財を守っていこうということで、無指定の場合の文化財はどうやって調査をして、またそれの価値というのはどうやって把握をしていくのかという質問だったんですけれども。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) この文化財保存活用地域計画は、指定・無指定関係なく、市のほうで今後の文化財行政として取り扱っていく文化財について検討していきますので、無指定の文化財だからこの計画に載せないということは一切ありません。ですから、今回の三熊野神社大祭も、当然この保存活用計画の中に入ってくるものになります。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) ちょっとなかなか質問の回答になっていないかなと。価値はどうやって把握していくのかとか、そういったことを聞いているんですけれども。 ○議長(大石勇君) もう一度はっきりちょっと、質問の内容をもう一度。藤原正光君。  いいですか。榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 悉皆調査を行いまして、市内の全部の文化財を、それはまた先ほど申し上げましたとおり調査の研究会を立ち上げますので、そういった方々と一緒に市内全部の文化財の調査をしていくという形、方法になります。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 引き続き(10)番に質問させていただきます。 ○議長(大石勇君) (10)番ですね。 ◆7番(藤原正光君) 先ほど市長も、保存からこれから活用へというようなお話がありまして、軸足が少し変わってくるかなというふうに思います。もう前向きな収益を見込んだ活用といったところの視点とかというのも必要になってくるのかなと思いますけれども、今までは保存に重きを置いていたこの計画というのが、急に今度違う視点も入るというと、そういった計画づくりの人材育成というのも必要かなと思いますけれども、どのようにしていくか伺います。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 議員御指摘のとおり、今までの文化財行政というのはどうしても保存していく、大切に守っていくという姿勢が主だったんですけれども、地域の活性化ですとか、要するに地域資源として、もっと公共財として活用していこうという方向で考えておりますので、当然、一文化財係だけでそういった計画をつくれるものではありませんので、そういった研究、組織を挙げて、シティプロモーションですとか観光ですとか産業振興ですとか、さまざまな分野の人材を集めた検討会の中で研究していくことになります。そういった中で、また学芸員自身も新たに知見を広くしていくということもできるかと思います。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) (11)番に再質問させていただきます。 ○議長(大石勇君) お進みください。 ◆7番(藤原正光君) 調査官の聞き取り調査というのが以前あったと思うんですが、その中で文化財の活用を図っていただきたいというようなことも書いてあったと思います。  しかしながら、活用はイコール観光ではないよというようなことをそのときに少し書いてあったようですけれども、これについてどのように思われますか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 文化財というのは、もちろん観光ですとか経済振興ですとか、そういったものを目的とするものではなくて、私としても地域の心のよりどころでもあって、地域の宝、地域資源というふうに考えていますので、そういった文化財を活用して子供たちに伝承して、郷土を愛する心とか、そういったものを育むというようなことにも当然考えていけるかなと。そういった経済的な面だけでなく、非常に広い範囲で価値を持つものだと考えております。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 引き続き(11)番に再質問させていただきます。  観光ではないというようなことでなんですけれども、この横須賀の祭礼行事は、観光としての受け皿というのがまだ全然整っていないというふうに思っていますけれども、それについてはどう思いますか。 ○議長(大石勇君) 榛葉教育部長。 ◎教育部長榛葉貴昭君) 確かに、今まだ本市の場合、文化財を観光資源として大々的に活用しているという例はなかなかまだ少ないものですから、これはもう市全体でそういった活用方法を、観光資源として活用する体制とか、どういったものがあるかということを検討していかなくてはいけないと考えております。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) (11)番に再質問させていただきます。  文化財によって生まれた価値というのは、もちろん観光というのもわかるんですけれども、保存への還元という視点もあっていいかなというふうに思っています。利益を目的にするとかでなくて、保存とかその担い手育成ということで価値をつなげていきたいというふうに考えています、私は。教育長はどう考えていますか。 ○議長(大石勇君) 教育長。 ◎教育長(佐藤嘉晃君) 議員のおっしゃるように、やっぱり郷土愛を育むというのは、子供たちには大変必要になってきますので、今みたいな還元していくというときには、当然そういった地域へ還元する、子供へ還元していくというようなことの視点でやっていきたいなというふうには私は思っています。  (11)番のそこのところの、価値を活用ということで御質問いただいているわけですが、今現在、教育委員会で所管する文化財いろいろ、答弁の中でもございましたけれども、松ヶ岡を初め 3史跡いろいろ抱えているわけですけれども、その全ての文化財をどう観光だけじゃなくていろいろ活用、どういうふうに活用できるかというのは、全体的に今、教育委員会でも考えているところですので、横須賀の民俗に関することについても、祭りについても、それをどう子供たちに伝承する視点を大きく捉えながら活用、その価値をうまく活用し、それから広めていくということで、その程度のことしかちょっとお答えできませんけれども、進めていきたいなというふうに思っております。 ○議長(大石勇君)  7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) (12)番に質問させていただきます。  国の重要無形民俗文化財を目指すということは、文化財は我が国にとって、あるいは我が国民にとって歴史上価値の高いものと評価されるということを目指すということになると思います。この我が国にとってというふうになれば、 1地区の地元がちょこちょこした活動ではなくて、やっぱり掛川市全体で重要無形民俗文化財にしていかなければならないというふうに考えております。  そのためには、最初に言った市長が先頭に立って旗を振ってもらうということが非常に大事かなというふうに思っておりますけれども、やっぱりこれは市長がどう考えるかだというふうに思っております。この機運の醸成というのを含めて市長、どうですか。もう一度お話しいただければと思います。 ○議長(大石勇君) 市長、松井三郎君。 ◎市長(松井三郎君) 行政全体の立場で考えていくと、これからの流れの中では、どういうふうに地域が発展していくかという観点でいくと、いろんな観光政策的なものがこれから比重をふやしていくだろうというふうに、いろんな学者等々が捉えているし、私もそう思っております。  国のほうも、従来の文化財の保護だけでなく、これを大いに活用して、みんなが見てもらって、あるいはお祭りがあればみんなが参加してもらう、そこで多くの人が集まり、そこにお金を生み出すというようなことにある意味ではつなげていこうではないかというのが、これがもう文部科学省というよりも、歴史的風致維持向上計画なんていうのはもう文部科学省と国土交通省と内閣府がもう一体となってやってきている話なんです。ですから、あらゆるものをいろんなところで利益を生むものにしていきたいというのが大きな国の方針、それで外国から人が来てもらうと。  ただ、藤原議員が言われるように、地元の人は、これは全く観光のものではないよと、これは我々としては守っていくものですよと、我々が楽しんで、我々が誇りとしてこれを継承していくものだよと、当然そういう考えはもちろんあるわけですけれども、大きな目で考えると、昔と違ってその地域だけで楽しんで地域だけで終わるということではなくて、とりわけ国の文化財に指定されるというのは、おっしゃるとおり大きなくくりの中で国が認めるわけですから、そういうものを全国に発信するということだというふうに思っております。  いろんな観点から、この文化財の問題というのは大変重要だというふうに思っていますので、まずもって地域の人のこの機運を醸成していくということが不可欠だと、地域の人が頑張ってくれるという話がなければ前に進んでいかないわけであります。そういう観点も含めて、ただひたすら守るということも一方ではありますけれども、トータルの意味でやっぱりそういうことを考えたときには、当然掛川市全体で考えていかなきゃいけない、掛川市全体がそういう気持ちになって前に進んでいくということがなければいけないというふうに思っております。  ですから、機運の醸成、掛川市民がこの今回の三熊野神社祢里行事を、まずもって掛川の誇りであると、掛川の誇りのお祭りである、そういう捉え方をやっぱりしてもらうということが大事だと。それには、掛川市長が先頭になってそういう発信をしていかないといけないと。  横須賀の人は、横須賀の祭りだという機運があるかもしれませんけれども、掛川のお祭りだと、掛川を代表するお祭りの一つだと、そういう捉え方で行政もしっかり進めていきたいというふうに思っています。 ○議長(大石勇君) 再質問ありますか。残り 1分50秒です。 7番、藤原正光君。 ◆7番(藤原正光君) 市長が先頭に立ってやっていただけると、非常にありがたいと思います。決して横須賀が自分たちのためにとか小さくなっているわけではなくて、私が心配しているのは、掛川市内に本当にいいお祭りがたくさんあるんです。やはりみんな我が町の祭りが一番と思っているんです。そんな中で、やっぱりこの指定に向けては機運を醸成していくというのは、何か難しさがあるのかなというものは正直思っていまして、やはり自分たちの祭りがみんな一番だと思いながらも、掛川として重要無形民俗文化財指定に向かっていくという、この進め方というのは、やっぱり市長が前に出てくれるというのはすごく大事なことかなというふうに思って、ちょっとそういう質問をさせてもらったというところであります。  もう時間がないんですけれども、文化財というのはやっぱりその土地にかつて生きてきた人の営みというのを伝えるものであって、それを通じて地域のつながりがつながって、接続していくという意味を持っているのかなと思います。後の祭りにならないように、少子化対策をしっかりして、私の一般質問を終わります。 ○議長(大石勇君) 市長、いいですか。答弁いいですか。  それでは、以上で 7番、藤原正光君の質問は終わりました。  この際、しばらく休憩とします。                 午前10時20分 休憩                 午前10時31分 開議 ○議長(大石勇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第2 認第 1号〜認第16号 ○議長(大石勇君) 日程第 2、認第 1号から認第16号までの16件について一括議題とします。  これから質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、これを許します。  この際、一言申し上げます。  質疑については、第 1回目は、議員及び答弁者はいずれも登壇することとし、 2回目以降の再質疑については、いずれも自席にて起立の上、お願いすることにします。  それでは、16番、鷲山喜久君、御登壇ください。                〔16番 鷲山喜久君 登壇〕 ◆16番(鷲山喜久君) 通告に従って質疑を始めます。  認第 1号、平成30年度掛川一般会計歳入歳出決算の認定について、平成30年度掛川市一般会計決算書 198ページ、 199ページ、住宅資金貸付金元利収入について、収納率が低く、収入未済額 5億 7,003万 8,484円が発生しているが、この要因について伺います。  以上で質疑を終わります。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 鷲山議員からの議案質疑にお答えをいたします。  認第 1号、平成30年度掛川一般会計歳入歳出決算の認定について、住宅資金貸付金元利収入の収納率についてでありますが、収入未済額は 5億ではなくて、 5,703万 8,484円ということでございます。  住宅資金貸付金は、歴史的・社会的理由により、生活環境の安全向上が阻害されてきた地区の地域改善対策事業として、同地区の市民の方を対象に、昭和48年度から平成 8年度まで行ったものであります。この地域改善対策事業は、平成13年度をもって廃止となっております。  現在、滞納のある方は25人で、貸付開始後46年から23年経過しています。滞納の要因としては、本人が既に死亡していたり、所在不明であったり、その他さまざまな要因によるものです。  今後につきましても、実情を調査し、法令に基づく適正な債権回収に努めてまいります。  以上であります。 ○議長(大石勇君) 再質疑はありますか。16番、鷲山喜久君。 ◆16番(鷲山喜久君) 数字で頭の中がいっぱいだったものですから、桁を間違えて大変すみませんでした。  今、これは勤労者ということになっておりますが、市長は同和とおっしゃったように聞こえましたけれども、いずれにしましても、生活苦、大変だということで、今は不納欠損がございませんけれども、この金額について、いずれそういう不納決算処理ということで進むんですか、それだけ伺います。
    ○議長(大石勇君) 松浦健康福祉部長、お願いします。 ◎健康福祉部長(松浦大輔君) この債権につきましては、住宅資金貸付金という債権で、債権種別でいいますと私債権という債権になります。税金のような公債権とは違いまして、消滅時効期間が経過しても債権は消滅しないという債権種別となっております。そのため、古い年度からのものが累積した形にはなっておりますが、先ほど市長の答弁がありましたように、法令に基づいて、先ほど議員からも御指摘のあった今後のあり方については、法令に基づいて適正に今後、実情を調査した上で対処、それなりに債権回収のほうにしていきたいなと思っています。  その回収の中には、当然、議員から御指摘のあったような不納欠損とかそういうことも含まれますが、いずれにしましても、法令に基づき適正にやるという形で、実情を調査した上で対処していきたいなと思っております。  以上です。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。  質疑は 3回までとなっております。16番、鷲山喜久君。 ◆16番(鷲山喜久君) 今、御説明がありましたが、連絡がとれないとか死亡されているとかということですので、この未済額でも、ある程度見込みのない金額がもう年々わかると思いますので、そういった点もまた後で結構ですから、連絡をお願いいたします。  以上です。以上で終わります。 ○議長(大石勇君) 答弁は。松浦健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(松浦大輔君) では、後ほどご報告いたします。失礼します。 ○議長(大石勇君) それでは、いいですか、次に、 3番、勝川志保子さん、御登壇ください。                〔3番 勝川志保子君 登壇〕 ◆3番(勝川志保子君)  3番、勝川志保子です。  認第 1号、平成30年度掛川一般会計歳入歳出決算の認定についての部分について、通告のとおり質疑を行います。  まず、決算書の 216ページ、決算説明書の12ページの部分になります。 2款 1項市債の部分です。市債44億 810万円のうち、銀行の借入先、これが全て清水銀行である理由を伺います。  次に、決算書の 230ページ、決算説明書の46ページ、 2款 1項 8目広報広聴費の部分の広報かけがわの発行費、この印刷費が予算に対して 176万円ほど減額となっている、その理由を伺います。  次に、決算書 230ページ、決算説明書の 5ページ、 2款 1項 7目情報公開費の部分で、公文書開示請求に伴って、部分開示及び不開示となっているものが昨年度、生じていますが、その内容と理由を伺います。  続きまして、決算書 256ページ、決算説明書45ページ、 2款 2項 1目 4細目徴収事務費の部分の表中です。 1つ目、徴収事務費について、差し押さえ件数 920件の内訳と、静岡地方税滞納整理機構に移管した15件の内容について詳細を伺います。   2番目といたしまして、同じ項目のところで、執行停止金額 2,178万 1,727円の税のそれぞれの種類、件数、理由を伺います。   3番目といたしまして、不納欠損額 3,658万 8,799円の、同じく税の種類、件数、理由を伺います。  続きまして、決算書 364ページ、決算説明書の 143ページ、13款 1項 6目 4節市営住宅使用料の部分、表中にあります管理戸数 528件に対して、入居戸数 369件となっていますが、この差異について理由を伺います。  以上で 1回目の質疑とさせていただきます。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 勝川議員からの議案質疑にお答えをいたします。  認第 1号、平成30年度掛川一般会計歳入歳出決算の認定についてのうち、まず、市債の借入先が全て清水銀行である理由についてでありますが、掛川市では、県との協議により、銀行等から借り入れることとなった市債については、最も低い利率を提示した金融機関を借り入れ先として決定することとしております。  平成30年度の借り入れについて、市内に店舗を有する 8つの金融機関からそれぞれ利率の提示を求めたところ、清水銀行が最も低い利率を提示したことから、借り入れ先として決定したものであります。  次に、広報かけがわ発行費の印刷費が予算に対して減額となった理由についてでありますが、予定をしていた記事に変更が生じたほか、追加で記事にするものが少なかったことなどから、当初予定していたページ数に達しなかったことによるものであります。  次に、公文書開示請求における部分開示または不開示の内容と理由についてでありますが、公文書開示請求に関する手続のうち、昨年度、部分開示または不開示とした公文書は、掛川市が行ったプロポーザルに関する内容や、公共工事に使用する設計単価に関する内容、健康診断の指導報告書に関する内容などでありました。  また、部分開示または不開示とした理由は、掛川市情報公開条例第 7条の規定により、開示できないとされている個人情報や法人情報が含まれるものであったことや、対象公文書が存在しなかったことなどであります。  次に、差し押さえ件数の内訳と静岡地方税滞納整理機構へ移管した内容についてでありますが、差し押さえ件数 920件の内訳は、預金 670件、給与 102件、保険68件、不動産 8件、その他の債権72件となっております。  静岡地方税滞納整理機構へ移管したものは、市県民税、固定資産税・都市計画税、軽自動車税、国民健康保険税を合わせた滞納額が高額なもので、滞納歴が古く継続的な納付がないもの、不動産などを公売することでしか徴収できないもの、滞納者の実態が不明であるものなどから選定し、平成30年度は15件、 2,734万円を移管をいたしました。  次に、執行停止についてでありますが、滞納処分の執行停止を 174件実施しましたが、複数の税金が含まれている場合がありますので、市県民税 131件、固定資産税・都市計画税17件、軽自動車税35件、国民健康保険税62件で、全部で 245件になります。  執行停止の理由別の件数は、財産がない場合が 138件、生活保護の適用を受けた場合が32件、所在が不明の場合が 4件であります。  次に、不納欠損についてでありますが、税ごとの内訳は、市民税 494件、固定資産税・都市計画税 232件、軽自動車税 302件の合計 1,028件であります。  不納欠損の理由別の件数は、滞納処分の執行を一旦停止し、 3年を経過したものが 201件、相続放棄や法人の解散など徴収ができないと判断したものが65件、 5年の時効が成立したものが 762件であります。  最後に、市営住宅等の管理戸数 528件に対し、入居戸数 369件の差異の理由についてでありますが、建てかえや大規模改修、災害対応のため、政策空き家66件のほか、団地設備の老朽化や立地条件など、募集を行う部屋と入居応募者のニーズとの乖離が原因と考えられます。  昨年度の応募状況は、55戸の募集に対し応募者は23戸で応募倍率は50%を割りました。市営住宅等15団地のうち、築年数30年以上が10団地 311戸あり、これらの住宅は、民間の賃貸住宅と比べ間取りが狭く水回りの設備が古く、ユニバーサルデザインなども取り入れられていません。また、商業施設が近隣にないことや公共交通の利便性が悪いことなど、立地条件に起因する応募者の減少が考えられます。  今後、掛川市では、市営住宅ストック総合計画や市営住宅長寿命化計画を策定する中で、公共施設のファシリティマネジメント計画をもとに、高齢者向けのユニバーサルデザインや単身世帯向けの間取りなど、時代のニーズにあった施設となるよう検討してまいります。  以上であります。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。 3番、勝川志保子さん。  質疑は 3回までとなっておりますので、質疑する項目、内容を述べてからお願いします。 ◆3番(勝川志保子君) では、順番に行きます。  まず、市債の部分です。全てが清水銀行であるということが、最も低い利率であるという御説明でした。今後も、この全部が同じというリスクというのもあると思うんですが、今後も低い利率であればこの状態でずっと続くということなのかをお伺いします。  次に、広報かけがわの部分ですけれども、ページ数の減によってこの金額が減っているということなのですが、この最初に契約をしていると思うのですが、その契約よりも低い額の契約の変更をしたということなのかを確認させてください。  次の情報公開のこの開示の部分ですけれども、文書の提示をお願いしたいと思います。  続きまして、徴収事務の部分です。ここもちょっと件数のものとかが全く聞き取れませんでしたので、全ての文書を開示してください。資料を提供してください、お願いします。  市営住宅の部分も、今、いろんな理由とかというところもあったと思うんですけれども、そこを文書を求めたいと思います。  以上です。 ○議長(大石勇君) 高柳総務部長。 ◎理事兼総務部長(高柳泉君) 私からは、利率の関係、それから情報公開、それから税の関係についてお答えさせていただきます。  まず、利率につきましては、これは銀行等の借り入れというのは、国のほうから政府の資金を使ってくれとか金融機関から借りてくれということで指定がありますので、その指定にあわせて金融機関からの借り入れをしているところでございますけれども、今後につきましても、市内の金融機関から利率の提示を求めて、一番安い金融機関からの借り入れを考えていきたいというふうに思っています。  それから、情報公開、それから税の関係については、また資料提供のほうをさせていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(大石勇君) 山本企画政策部長。 ◎企画政策部長(山本博史君) 私から、広報かけがわ発行費の印刷費について申し上げます。  契約の低い金額で再契約して、変更契約したのかというお尋ねだったと思いますけれども、契約の方式につきましては、年間の発行ページ全てで契約をするという形ではなくて、単価契約、 1ページ当たり 1.1円という契約方式をとっております。したがいまして、変動があれば、その都度請求の額、ページによった請求の額が掛川市のほうに来るというようなことになっております。  以上です。 ○議長(大石勇君) 良知都市建設部長。 ◎都市建設部長(良知孝悦君) 市営住宅の資料でございますが、また文書で提供をさせていただきます。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。よろしいですか。  以上で、通告による 3番、勝川志保子さんの質疑は終わりました。  関連質疑はありませんか。                 〔「なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。  先ほど、私のほうから、認第 1号の鷲山喜久君の質疑に対する答弁を 3回いただいたわけですけれども、その後に皆さんのところに関連質疑はありませんかということを諮りませんでしたので、この際、改めて、前に戻って大変申しわけありませんが、諮りたいと思います。  先ほどの16番、鷲山喜久君の質疑は終わりましたけれども、関連質疑はありませんか。                 〔「なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 質疑なしと認めます。大変申しわけありません。  お諮りします。  ただいま議題となっております認第 1号から認第16号までの16件については、お手元に配付しました議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託をします。 △日程第3 議案第80号〜議案第93号 ○議長(大石勇君) 次に、日程第 3、議案第80号から議案第93号までの14件について一括議題とします。  これから質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、これを許します。  この際、一言申し上げます。  質疑については、第 1回目は、議員及び答弁者はいずれも登壇することとし、 2回目以降の再質疑については、いずれも自席にて起立の上、お願いすることにします。  それでは、議案第80号について、 3番、勝川志保子さん、御登壇ください。                〔3番 勝川志保子君 登壇〕 ◆3番(勝川志保子君)  3番、勝川志保子です。  議案第80号、令和元年掛川市一般会計補正予算(第 2号)について質疑を行います。  議案書の 6ページ、債務負担行為の補正の部分、追加の部というところです。市民課窓口業務委託についてという項目がありますが、これによって正規職員の削減見込みの人数、委託内容の詳細について伺います。  以上です。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 勝川議員の議案質疑にお答えをいたします。  議案第80号、令和元年度掛川一般会計補正予算(第 2号)について、市民課窓口業務委託についてですが、正規職員の削減は 3名を見込んでおります。  委託内容については、現在、委託している証明業務に加えて、主に住民異動届と戸籍届出に係る受付で、具体的な業務としては、届出人や記載事項及び添付書類の確認に加え、端末入出力の操作を予定しております。  以上であります。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。勝川志保子さん。 ◆3番(勝川志保子君) すみません、これについても、今おっしゃったことを文書でよろしくお願いいたします。 ○議長(大石勇君) 山本企画政策部長。 ◎企画政策部長(山本博史君) 後ほど資料を提供させていただきます。 ○議長(大石勇君) 再質疑はありませんか。  以上で、通告による 3番、勝川志保子さんの質疑は終わりました。  関連質疑はありませんか。  鈴木議員。 ◆4番(鈴木久裕君) 今の窓口業務を委託している人数と、その 1人当たりコスト、窓口へ何人か来ていただいていると思うんですけれども、その人たち 1人当たりに関するコスト、どのぐらいかけてやっているのかというのも、どうせ資料でくださるということですので、あわせていただければありがたいなと思います。 ○議長(大石勇君) 山本企画政策部長。 ◎企画政策部長(山本博史君) 御用意をいたします。
    ○議長(大石勇君) ほかに関連質疑はありませんか。                 〔「なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 質疑なしと認めます。  次に、議案第85号について、 4番、鈴木久裕君、御登壇ください。                〔4番 鈴木久裕君 登壇〕 ◆4番(鈴木久裕君) 議案第85号、会計年度任用職員制度の導入に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について議案質疑をいたします。  第 8条、これは退職手当関係の規定ですけれども、第 2条第 2項、第 1項については正規職員についての退職金の規定ということですけれども、第 2項の最後に加えた、「ただし、地方公務員法第22条の 2第 1項第 1号に掲げる会計年度任用職員については、この限りではない」ということが、どんな意味というか、何を意図しているのかお伺いします。  また、現在の非常勤職員の中で、この項に規定する勤務体系に該当する職員はいるのか、あわせて伺います。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 鈴木議員からの議案質疑にお答えをいたします。  議案第85号、会計年度任用職員制度の導入に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について、第 8条の表中、第 2条第 2項に加えたただし書きの意図についてでありますが、パートタイム会計年度任用職員の勤務形態によっては、退職手当の支給要件に該当する場合も想定されることから、国や県と同様に、パートタイム会計年度任用職員は退職手当の支給対象としないことを規定するただし書きを追加するものであります。  なお、現在の非常勤職員において、退職手当条例第 2条第 2項の勤務体系に該当する職員はおりません。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。 4番、鈴木久裕君。 ◆4番(鈴木久裕君) そうしますと、今、お答えでは該当する職員いないということですけれども、どのような任用をした場合に該当するというか、こういったケースを想定されてこの条文を加えているのかお伺いします。 ○議長(大石勇君) 高柳総務部長。 ◎理事兼総務部長(高柳泉君) 例えばですけれども、例えば 1月のうち、常勤職員の週休日、休日に加えて例えば第 3水曜日、この日を指定休としている場合、例えば施設が水曜日がお休みですとか、そういったことがありますけれども、そういった場合については常勤職員と異なるためパートタイムの会計年度任用職員となりますけれども、退職手当支給要件に当てはまるケースも出てきますので、そういったものについて国・県同様にこの規定を入れたということでございます。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。  以上で、通告による 4番、鈴木久裕君の質疑は終わりました。  関連質疑はありませんか。                 〔「なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 質疑なしと認めます。  次に、議案第86号について、 3番、勝川志保子さん、御登壇ください。                〔3番 勝川志保子君 登壇〕 ◆3番(勝川志保子君)  3番、勝川志保子です。  議案第86号、掛川市会計年度任用職員の給与等に関する条例の制定について質疑をいたします。  議案書の 161ページになります。  第 2条及び 3条の規定の中で、フルタイム会計年度任用職員について、現在この規定に相当する非常勤職員のそれぞれの部署と人数について伺います。   2番目といたしまして、 9条で規定しているパートタイム会計年度任用職員について、現在この規定に相当する非常勤職員の部署と人数を、月額及び時間給、月給、時間給、その別に伺います。  以上です。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 勝川議員からの議案質疑にお答えをいたします。  議案第86号、掛川市会計年度任用職員の給与等に関する条例の制定についてのうち、まずフルタイム会計年度任用職員に相当する非常勤職員についてですが、現在の非常勤職員を新制度に置きかえた場合、フルタイム会計年度任用職員に相当する非常勤職員はおりません。  次に、パートタイム会計年度任用職員に相当する非常勤職員についてですが、企画・総務部門に月給 1人、時給30人、福祉・子ども関係部門に月給 100人、時給95人、産業経済・都市建設部門に月給 7人、時給17人、教育委員会に月給19人、時給 184人、その他の部門に月給 3人、時給15人の計 471人となっております。  以上であります。 ○議長(大石勇君) 再質疑ありますか。 3番、勝川志保子さん。 ◆3番(勝川志保子君)  2番目の 9条に規定するパートタイム会計年度任用職員についての項目で再質問いたします。  まず、今の人数別のところですが、部ごとに出ていますが、これを課ごとの人数は提示できますでしょうか。もしできるようでしたら、それをお願いしたいと思います。  あと、このパートタイムの臨時職員の中に、課が直接雇用をしているパートタイムの人数が入っているのかどうか確認させてください。 ○議長(大石勇君) 高柳総務部長。 ◎理事兼総務部長(高柳泉君) まず、1点目の課別ということですけれども、資料提供のほうを用意させていただきます。  それから、課のほうで採用されている方が入っているかということですけれども、入っております。  以上です。 ○議長(大石勇君) 再質疑はありませんか。ありますか。 3番、勝川志保子さん。 ◆3番(勝川志保子君) 課の直接雇用部分も入っているということなので、それも含めまして資料の提供をよろしくお願いします。 ○議長(大石勇君) 高柳総務部長。 ◎理事兼総務部長(高柳泉君) 用意させていただきます。 ○議長(大石勇君) 以上で、通告による 3番、勝川志保子さんの質疑は終わりました。  関連質疑はありませんか。  富田議員。 ◆6番(富田まゆみ君) 今、各部ごとの月給、それから時間別のトータルで 471名の詳細を伺いましたが、今、勝川議員のほうから課ごとの細かい説明をということだったんですが、その課の中でも、例えばどのような仕事に従事しているのかというちょっと詳細をできればあわせて資料提供いただきたいと思います。 ○議長(大石勇君) 高柳総務部長。 ◎理事兼総務部長(高柳泉君) 例えば、一般事務の補助ですとか資格とか、そういったくくりでよろしければ御用意させていただきます。 ○議長(大石勇君) ほかに関連質疑はありませんか。                 〔「なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 質疑なしと認めます。  次に、議案第86号について、 4番、鈴木久裕君、御登壇ください。                〔4番 鈴木久裕君 登壇〕 ◆4番(鈴木久裕君) 議案第86号、掛川市会計年度任用職員の給与等に関する条例の制定について、議案質疑をいたします。  議案書 161ページ、 2項目ありますが、第 3条第 4項及び第 9条第 4項で規定する特別な事情とはどのような場合が想定されているか伺います。  それから、 2項目めとしまして、第 9条第 3項中、162.75とした根拠、考え方について伺います。  以上です。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。市長、松井三郎君。                〔市長 松井三郎君 登壇〕 ◎市長(松井三郎君) 鈴木議員からの議案質疑にお答えをいたします。  議案第86号、掛川市会計年度任用職員の給与等に関する条例の制定についてのうち、まず、第 3条第 4項及び第 9条第 4項で規定する特別な事情についてでありますが、医師、弁護士等を会計年度任用職員に任用し、掛川市行政職給料表を適用することが適当でないと判断される場合を想定するものです。  次に、第 9条第 3項中、162.75とした根拠についてでありますが、報酬の基本額である月額から時間額に換算するためには、 1月当たりの勤務時間を求めることが必要であり、常勤職員の勤務時間である 7時間45分に 1月の勤務日数21日を乗じて得ております。  以上であります。 ○議長(大石勇君) 再質疑はありますか。 4番、鈴木久裕君。 ◆4番(鈴木久裕君) 第 1項目については結構です。  第 2項目で、パートタイムの方については、フルタイムとの、これは退職金のほうなのであれですが、18日を割ったときという規定がありますけれども、この18日分の時間で、ちょっと今、計算していませんが、割るという考え方もあったのかなとは思いますが、そのあたりについての比較といいますか、見解を御説明いただければと思います。 ○議長(大石勇君) 答弁を求めます。高柳総務部長。 ◎理事兼総務部長(高柳泉君) 18日との比較ということは特別にはしてございませんけれども、今回この162.75を採用した理由ということでございますけれども、人事院規則における通勤手当の支給、これは 1月を21日としているということ、それから、県の条例でも同様な算定をしているということ、それから、導入マニュアルにおいてもこのような算定方法が例示されていること、これなどから判断させていただきました。 ○議長(大石勇君) 再質疑はありますか。  以上で通告による 4番、鈴木久裕君の質疑は終わりました。  関連質疑はありませんか。                 〔「なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。  ただいま議題となっております議案第80号から議案第93号までの14件については、お手元に配付しました議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託をします。  以上で、本日の日程全部を終了しました。  この際、お諮りします。  議事の都合により、 9月20日は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。                〔「異議なし」との声あり〕 ○議長(大石勇君) 御異議なしと認めます。  したがって、 9月20日は休会することに決定をしました。  来る 9月24日は、午前 9時30分から本会議を開きます。  本日はこれにて散会します。                 午前11時21分 散会...